Blog

Blog, 純正の見た目のままインストール

AUDI 8N TT Roadster スピーカー デッキ 交換 プロセッサー取付

2021年4月9日, Author: ApplauseAudio

 

かなりシビれるボディーカラーと幌のカラーの AUDI 8N TT Roadster ご納車後あおずかりさせていただきオーディオ作業の方をさせていただきました!!それにしてもこのカラーの組み合わせは初めて見ましたので驚きました!オーナー様もかなり探されたとのことです、めっちゃカッコいいんですよこの組み合わせ~

作業のオーダーをいただくことが多い 8N TT ですので施工自体は慣れているのですが、このくらいの年式のお車になりますと純正トリムを外す際に破損してしまうリスクも高いので慎重に進めます。とはいえ慣れてるゆえにサクサク進みます!

まずは純正スピーカーの取り外しです。お約束のエッジが朽ちてしまっている状態でした。これではそもそもまともに音が鳴っていない状態となります。

既に取付られていたドライブレコーダーやETC の配線の手直しと新たに取り付ける HUD ユニットやデッキのアクセサリー電源の為にバッテリーから電源を取り出しリレーを使用してアクセサリーブーストをしての取付をさせていただきました。同時に配線の手直しと整理もさせていただきました。

各純正トリムのビスやボルト等は、どれがどこに付いていたか自分の記憶がわからなくなっても、分別してメモで記録しておくことで元々付いていた場所に正確に戻せるようにしています。分解したまま工程上何日も元に戻せないことが多いのでそうなると自分の記憶も曖昧になってしまいますから、そうなってもどのボルトがどこに付くかわかるようにに保管しています。

先程バッテリーから電源を取り出すと書きましたが、そもそも今回はプロセッサーも取付させていただきますのでいわゆる「バッ直」作業をいたします。エンジンルームから車内に通線するグロメット部分はあえて小さめの穴を開けてギュウギュウな状態でコルゲートを巻いたパワーケーブルを通し、更に防水対策のためにシーラーを打って処理します。

8N TT のスピーカーはドア内張り側に付いています。ドアパネル自体は薄く強度も無いのでスピーカーまわりの環境に重量を持たせてしまうのはよくありません。その為最低限かつ許容の範囲内でなるべく強度の高い取付状態が求められます。バーチ材でインナーバッフルを製作し樹脂で仕上げました。長い年月の使用に耐える為です。

ツィーターは純正位置に取付いたしました。デッドニングも施工いたしました。デッドニング材は軽量でありながらしっかりドアの不要な振動を止めてくれて強度も上がる最近のお気に入りの DRARTEX Sky Pallium を使わせていただきました。デッドニング材って、硬くて重量がある方がもちろんデッドニング自体の効果は高いですが、audio-technica の アクワイエや今回使用したパリュウムなど、薄型でも高比重で効果の高い物も存在します。ドア自体やそもそも車自体の重量を上げたくない/重量をあげれない場合はそういう選択肢があります。と、ここで問題発生してしまいました。一旦ご納車させていただきますが後日改めて作業させていただくことになりました。オーナー様大変恐れ入ります。

アンプ内蔵プロセッサーも取付させていただきますので、トランクに設置するプロセッサーからそれぞれのスピーカーにダイレクトにケーブルを接続する為スピーカーケーブルも全て引き直しさせていただきました。

アンプ内蔵型プロセッサーは HELIX のフラッグシップモデル P-SIX DSP mkⅡ をお選びいただきました。トランク内のデッドスペースに固定用のボードを製作して設置いたします。固定用ボードはプロセッサー本体との間に5mmの台座を製作し熱を逃がす為の隙間を作ってあります。

今後のメンテナンス性も考慮した取付となっています。兎にも角にもこのくらいの年式のお車の純正トリムの脱着は経年劣化により外す際にパネルが割れてしまったり爪が折れてしまう事が多いです。ですが電装品は電気製品ですから必ず寿命がきます。寿命が来た際には交換が必要になるわけですがその頃には更に年月が経ち脱着時のリスクは増すばかりです。なのでそうなることを前提に取付をさせていただき、例えばプロセッサーが壊れて交換する際は、トランク内のこのパネルだけ外せば交換が可能になる方法で取付させていただきました。長くお乗り頂くための取付になります。

ヘッドユニットは carrozzeria の 1DIN タイプを取付させていただきました。諸々設定を行いイルミネーションカラーも純正に合わせたアンバーで設定させていただきました。

ロードスターという形状に適したサウンドセッティングを行い作業完了です。いや~疲れました!!ブログには記載していない作業も沢山させていただきました。施工の方法や車種ごとに適した方法の作業ってたくさんあると思うんです。中には反発しあう要素もあるのですが、色々な条件や未来への予測や保険、配慮のある作業が大切だと思っています。

そして素敵な差し入れをありがとうございました。やはりプロが選ぶワインは大変美味しくどハマりしてしまいました!!しかし本当に良い物を知れた事が嬉しいです。良い物を教えてもらえた、知ることができた喜びって何より大きいと再認識させていただきました。最近はお客様に良い物を教えていただけることが多く、改めて自分自身もお客様にとってそういう存在でいなければと気が引き締まりました。しかし、こちらのオーナー様のせいで1日1本では足りなくなってしまいました、、、更なる追いソーヴィニヨンをお待ちしております!!笑

ありがとうございました!

と本来は完結するところなのですが、ものすごい作業が控えてますので第一弾の完了とさせていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。

本日の一曲

Norah Jones / Flipside

Top