前回、トランクのパートが完了した
VW GOLF 7.5 GTI ですが、いよいよ
ドアやツィーターの埋め込み作業へ
着手いたしました。
スピーカーは BRAX ML1 + ML6
のフロント2Wayシステムになります。
それを駆動するアンプは
carrozzeria X RS-A99X 4chアンプ
になります。今回はHELIX の
パッシブネットワークを使用しての
駆動となりますのでアンプ自体は
2ch分使用せず余ります。それは
次回プロセッサーのご導入が決定して
おりますのでその際に4ch使い切る事を
前提にお選びいただきました。
まずはデッドニング作業です。
周波数のスポット信号を再生し
ドアのどの箇所がどの周波数で
どれ程振動してしまうか、
スピーカーにとって理想的な背圧の
空気量となっているか、
などをしっかり踏まえて施工しました。
ドア内貼り側へ接続するケーブルは
ドアの中で宙ぶらりんの状態になり
固定ができませんので、そのような
種類のケーブルはスポンジテープを
グルグル巻きにして、余計な音を
出さないようにします。
ドア内貼り側もポイントを抑えて
デッドニングをいたしました。
基本的には、低域再生時に発生する
いわゆる “ビビリ” を極力抑えることを
重点に施工をいたしました。
また、ドア鉄板側の振動は接点である
クリップ部などからも伝わりますので
その点も抜かりなく防振対策を施して
あります。インナー取付ですが極力
クリア感の優れた音にしたいと考えています
スピーカーを固定する為の
インナーバッフルの制作です。
スピーカーの発射台となる非常に
重要なパーツです。使用する木材に
よっても音は変わります。当店では
“動いた空気がひっかからない”
バッフル造りをテーマにしております。
スピーカーによって動かされた空気は
スピーカーの前側はもちろん後ろ側にも
存在します。その際にしっかり空気が
抜けること、そして次のスピーカーの
動きに悪意影響を与えないようにします
早い話、とにかく削って磨いてツルツルの
状態にします。木材ですので当然水分を
吸ってしまいます。ですので下地塗装で
十分木に塗料を水分を吸わせておきます。
そこからまた研磨を行い、同じ工程を
何度も繰り返し最終的にブラックで塗装
してフィニッシュとなります。
BRAX ML6
フェイズプラグタイプを取付です。
BRAX の誇るフラッグシップモデル
ですが、柔らかい素材でできた
スピーカーバスケットとコーンを
繋ぐふっくら盛り上がったエッジは
ラバーでできたラバーエッジですので
バタつきやすい欠点を持っています。
その点に対する対策も行い取付しました。
バッフルを固定するボルトナットは
緩み止め材を添付して締め込みます。
車は常に振動しますし、振動する
スピーカーを固定していますので
バッフルは過酷な状況下に置かれます
長い歳月使っていただいても、緩んだ
などの不具合が発生せず、長く快適に
使って頂く為の施工です。
ツィーターの ML1 はサイドミラー
裏部分にインストールさせていただ
きました。レーザーポインターにて
しっかり墨出しを行い “やった感” を
ほのかに出しつつ純正調にインストール
させていただきます。
生地はブラックメッシュで仕上げ
させていただきました。
ML1というスピーカー自体が美しいので
見せてもカッコイイのですが、音自体は
スピーカーの存在を忘れさせてなんぼです
組み付けを行い、各チェックを行い
作業は完了となります。
施工後は生まれ変わった高音質な
サウンドをお楽しみいただけます。
ゴキゲンになったいただく為の
オーディオですから、やっぱり
ゴキゲンな音質の方がイイに
決まってます。ディスカバープロ
でも良い音で聴けるようになります。
オーディオのパートが完了し
コーディング施工をして完成となります
続きます
本日の一曲
Blue Mitchell / I’ll close my eyes