453 smart Brabus fortwo cabrio に色々と施工させていただきました。
ご依頼いただくことの多い453 スマートブラバス、最近はなぜかカブリオが多いです。カブリオなだけでとっても作業しにくいのですが、やっぱり独特の雰囲気でカッコいいですよね~
453 fortwo ではお約束の光景です。forfour のスピーカー交換はドアパネルの脱着だけで済みますが、fortwo はドア内張りを外すのにフロント周りを全て外す必要があります。慣れていない頃は大変で仕方ない作業だったのですが、おかげさまで今となっては非常に鳴れた作業ですのでサクサク進みます。
453 smart のインナーバッフルの型は既に起こしてありますので、お車をお預かりする前にあらかじめ製作が可能です。今回もご入庫いただく前に製作して数回に渡って樹脂を塗りこみ完成させておきました。バーチ材を樹脂仕上げでお作りしています。453 smart はほとんどスピーカー周辺に水はかからない構造となっていますがドア内は湿気もこもりますし長くお使い頂くために樹脂仕上げとさせていただきました。
今回はスピーカーケーブルの交換もオーダーいただきましたので作業させていただきました。ドアカプラーを加工して車内からドア内に新しいスピーカーケーブルを通線します。453 smart のドアカプラーは余っているスペースがあまり無くコネクターの中の端子部分の感覚も狭い為シビアで繊細な作業が必要です。
スピーカーは rockford P-152S 13cm セパレートモデルです。ロックフォード好きなのでおススメしたいのもありますが、453スマートブラバスはスピーカーがドア内張側についているのですが、スピーカーの背面側に窓ガラスのレールがあるので奥行きのあるスピーカーは取付できないのです。今回の場合はオーナー様の音楽のお好みにジャストフィットしたスピーカーブランドではありませんがなるべく薄型でより低域まで再生できる13cm セパレートスピーカーとなるとほとんど選択の余地は無くロックフォードに行き着く形となります。需要が少ない為に各社13cmスピーカーがどんどん無くなっている中で希少なモデルになります。スピーカーの周りに audio-technica のウェーブスポンジを貼って内張との隙間を無くします。
ドア内張りに取り付けた状態です。スピーカー前面とドア内張りの隙間が無いのがお分かりいただけるかと思います。音が濁ってしまう最大の要因はスピーカーによって動かされた空気が車内方向ではなくスピーカーとドア内張りの間からドア内張り内の空間に回り込んでしまうことです。音の正体はスピーカーによって動かされた空気ですから正しく動かされた空気をなるべくダイレクトに車内方向に進ませたいのです。しかしスピーカーとドア内張りの間に隙間があるとそこからドア内張り内へ空気が進んでしまいキャンセリングを起こし音を濁してしまいます。どんなに高級な木材でインナーバッフルを作るより、どんなにバチバチにデッドニングをするよりもスピーカーとドア内張りとの隙間をあけないことがサウンドクォリティに繋がるという考えの元に施工させていただいております。
ドア内張りはデッドニングも施工させていただきました。デッドニング材は最近のお気に入りの薄くて軽くて効果の高い DrArtex Sky Pallium です。
ツィーターはオーナー様がお取り寄せされた JBL のトリムの中に取付させていただきました。少し加工する必要がありますがジャストフィットします。
外したパネル類をもとに戻して完了です。
パワードサブウーファーは rockford JPS-100-8 を助手席シート裏に設置させていただきました。
ヘッドユニットはオーナー様の方で交換された、海外仕様のいわゆるディスプレイオーディオタイプでした。Pioneer の物でしたのでネットワークモードが使えます(これはかなり大きいです) ツィーター左右とドアスピーカー左右、サブウーファーの合計5個のスピーカーをそれぞれダイレクトに接続できて、1つずつ調整によりコントロールできるのでサウンドクォリティもグッと上がります。
ヘッドユニットの USB 接続は加工してひじ掛け下のブランクスペースに設置させていただきました。
バックカメラは小型の球体モデルを取付させていただきました。画角と画質は劣りますがスマートな見た目は勝ります。
ドライブレコーダーは KENWOOD の 360度モデルを取付させていただきました。
FOGバルブも LED に交換させていただきすべての工程が完了いたしました。長らくお待たせしてしまいましたが無事に完了です。ありがとうございました!!
是非、ローダウンとホイールもよろしくお願いします!!笑
本日の一曲
Love Line / Shift K3Y,Tinashe