そもそも、なぜルーフ(天井)やフロア(床)のデッドニングが
必要になるのかというところですが、
当店の考え方は、「強度」にあります。
燃費や、衝突時の安全性(車と接触した側の)、製造コスト
などの観点から近年の車はボディの鉄板やアルミ部分が
薄くなっている傾向にあります。
鉄板が薄いということは、強度も弱いことが多いです。
車内で確固たる高音質を得る為には、
確固たる土台の強化、ドアのデッドニング、
ルーフ(天井)、フロア(床)のデッドニングを強くオススメしております。
スピーカーがついているのはドアだから関係ないじゃん!
と思われるかもしれませんが、ドア隣接パネルにも振動は伝わりますし、
そもそも、走行中にはルーフもフロアにも振動やノイズは伝わっております。
この振動を抑える過程で、ロードノイズも低減するというのが当店の考え方でございます。
止まっている状態でも、総合的な土台の強度アップによる
音質アップは間違いありません。
まずは、天井内貼りを引っこ抜きます。
1人ですと、なかなか辛い作業ですが、慣れるとそうでもありません。
天井内貼りを外した純正の状態のルーフです。
純正で恐らく吸音の為と思われるモケットが接着されております。
これを除去するのに、非~~~~常に時間がかかります。
なんとか大まかに除去を終えた状態です。
まだ糊が残っておりますので、ここから更に糊の除去と
徹底的に脱脂とクリーリングを行います。
デッドニングは貼る作業ですので、下地処理には十分に気を使います。
まずは制振材を貼ります。
こちらのV36 のオーナー様は走りも楽しまれる方なので、
できる限り重量が増え無いよう、薄くて制振効果が高い制振材を
使用させていただきました。
先程の制振材の上に重ね貼りで、
audio-technica ヒートシールドラグ を貼らせていただきます。
遮音と遮熱を目的に貼ります。
夏、冬のエアコンも効きが良くなります。
ルーフ鉄板と、内貼りの間を通っている純正ハーネスには
audio-technica製のスポンジを巻き付け、固定します。
天井を戻し、次はフロアデッドニングです。
ある程度バラバラにします。
本来であれば、フロアも前面に貼りたいのですが、
そうすると重量が増えたことが、アクセル踏んでわかるくらい
重くなってしまうので、効果的なポイントのみ施工させていただきました。
大きい面積のパネルはこの様に、フェリソニ製のデッドニング材を
力強く張り付けていきます。
リアの足元のパネルや、おしりの下のパネルにも貼ります。
ヒートガンで温め、ボコボコした形状をなるべく追いながら
グリグリ貼りますが、車1台分施工するともうヘトヘトです
フェリソニの上に、audio-technica ダンピングアブソーバーを
重ね貼りします。
制振と、床下からの音への吸音を目的としております。
とここまでは、オーソドックスな施工方法ですが、
見せできない部分で工夫を凝らしてデッドニングさせていただきました。
フロアデッドニングの効果は、その部分の方が効果が大きいかと思います。
どうしても重量は増えてしましましたが、
施工後は、施工前と比較して、音の輪郭がカチッとでます。
情報量も増えます。ロードノイズも減りますので、今まで打ち消されてしまっていた
周波数なども、再現できるようになります。
なにより、音のレベルが上がります。
HREホイール、STOPTECHブレーキ、JRZ車高調、
エキゾーストはエキマニからマフラーエンドまで
amuse製、その他もろもろ、オーナー様とこつこつ
弄って6年目ですかね、いつもありがとうございます!