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V37 SKYLINE R400 のオーディオとセキュリティ取付

2021年4月1日, Author: ApplauseAudio

 

ご常連様がお車をお乗り換えになりましたので、新車ほやほやの状態でおあずかりし施工させていただきました。次はスバルにするって言っていたのに結局またスカイラインを購入されました笑

前車の V36 も 10年以上乗られていましたので今回も10年以上乗られる事を想定し後々の事や未来の作業にも備える形で丁寧に施工させていただきました。

車は NISSAN RV37 SKYLINE R400 です。スカイラインと言いながら Y51 FUGA 系と同じプラットフォームなのでいじっている感覚としてはほとんど FUGA です。

まずは純正スピーカーです。これは大変に素晴らしい変化がありました。先代の V36 系のスピーカーの樹脂ブラケットはドアの鉄板に固定する部分が平面ではなく立体的な複雑な形状だったのでインナーバッフルの製作が非常に大変でした。しかしこのV37 は平らで開口部も大きくなっていました。日産のドアの優れている点としてサービスホールが鉄板で閉じられているので密閉性も高くデッドニングする場合にも有利に働きます。

今回のスピーカー交換の方法は初めて試みる方式で、ドアの加工は一切せずに純正状態のまま、インナー取付でスモールエンクロージャー方式で取付をさせていただきました。これがかなり大変でした。エンクロージャーの容量は全然とれないし、ミリ単位でドア内張との干渉を防がないといけないので本当に大変でした。写真のバーチ材の模様が出ている部分は干渉を防ぐために削ってある部分です。何度も何度も付けては干渉のチェックをして外して削ってを繰り返しました。

インピーダンス測定も何度も行いました。F0 の数値が 176Hz と全然ダメですね、、、そもそもエンクロージャーの容量が少ないので仕方ない部分はあるのですが、でもダメです。この後、工夫に工夫を重ねて何度も改良しました。

スピーカーは morel VIRTUS NANO Carbon type Ⅱ になります。驚異的な薄型スピーカーです。このスピーカーをおススメすると多くの方がご不安に思われますが、見た目からは想像できない低音と音の広がりを誇る優秀機です。今当店で一番人気のスピーカーです。

エンクロージャーは樹脂を塗りこんでの仕上げとなりました。防水対策にもなります。あくまでインナーバッフルをなんとかエンクロージャー化したという作り方になるのでドア内の空間で必ず水がかかってしまう形状になります。

念には念を、更にアルミテープで防水対策をいたしました。

実際にドアに組み付けてドア内張とのクリアランスは最も狭いところでギリギリ1mm逃げてクリアしました。もう本当にギリギリなんです。しかしこの後に悲劇が、、、、ドア内張を組み付けて音出し確認をするとビリリリリリ!!とスピーカーの駆動に連動して干渉する音がしました。そうなんです、スピーカーが動いていない状態 (音を鳴らしていない状態) ではギリギリ干渉せずに逃げていたものの、スピーカーが動くとスピーカーのストローク分干渉してしまう状態だったのです。かなりガッカリでしたが、ある意味それだけクリアランスを攻めれた証拠でもありますので頑張った証です。エンクロージャーのスピーカー部分を4mm 程落とし込む加工をしたら問題は解決いたしました!!

やっとこさ無事に交換完了しました。morel VIRTUS NANO Carbon type Ⅱ のツィーターは純正位置で交換してあります。

作業はまだまだ終わりません。BRAX のアンプも取付させていただきますので各ケーブルの設置の為に分解できるところは分解します。このオーナーは結構イジる方なので未来の作業の為にも今横着せずに大変な想いをしておけば私自身も後々の作業がイージーになります。私の作業がイージーになるということはお客様にご提示する工賃もお安くすることが可能になるということです。各ケーブルのワイヤリングには特に拘りました。

日産車でいつも大変なのがスピーカーケーブルを車内からドア内に通線する作業です。ドアカプラーの内部に穴を開けて新たにスピーカーケーブルを通すのですがカプラー内に空きが少ないので相当大変な作業です。カプラーにアクセスするのにも色々と外さなければいけないので大変なんです。

無事にドア内に通線したスピーカーケーブルは水がかかってしまう可能性がある部分はコルゲートで保護をします。この辺りはガラスの上げ下げでも干渉しますし、ドアのヒンジにも干渉する可能性があるのでしっかり固定します。

オーディオシステムの要である電源ケーブルは audio-technica の4ゲージという太めのケーブルを使用いたしました。太くて硬いので通線が大変なのですが、エンジンルームバッテリー部分からトランクルームまで防水処理も完ぺきにワイヤリングしています。

アンプは高級ブランド BRAX Graphic シリーズの GX-2400 をアンプボードを製作しての取付となりました。

一先ず morel 付属のパッシブネットワークで鳴らしています。アンプのそばにパッシブを設置して、そこからドアスピーカーとツィーターにそれぞれダイレクトにスピーカーケーブルを引き直していますので、今後プロセッサーを取付する場合、コントローラーは別ですが取付自体はトランク内で完結できてしまうので工賃と時間の節約に繋がります。

 

同時にセキュリティの VIPER も取付させていただきました。

まだまだ課題も多いですが何とか完了できてほっとしています。宿題が色々ありますが1つずつクリアしていきます。ありがとうございました!!

車高調とホイールも楽しみです!!

 

本日の一曲

BUMKEY & D Gerrard / Come Back To Me

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